通信データ vol.102

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通信データのvol.101にあるように、お風呂場の奥から、ぱしゃ…という音が聞こえ、ぼんやりとながら見たことのある人影が見えた。

「あれ?」

その声も不思議と聞いたことがあった。

向こうからはどうやら我がエビカぁニⅢ世が確認できているようである。しかし、我がエビカぁニⅢ世からでは、疑似的に発生させていると思しき湯けむりで見えにくかった。そこでよく目を凝らしてみると、そこには我がエビカぁニⅢ世もよく知っている顔が見えた(図(*))。

「あれっ? タコンイぃカⅢ世殿?」

そうである。通信データのvol.3にも記したように、我がエビカぁニⅢ世のホームであるアバルス星雲エカリーテ系団ヒーペロ星のペロリンチョ王国の隣国にあたるアッバッス王国の、現国王であり、我がエビカぁニⅢ世と同じような立場にあるタコンイぃカⅢ世がそこにいた。

「エビカぁニⅢ世殿。お久しぶりです。かれこれ50年ぶりかなぁ。ただでさえ仲の悪い両王国なのに…。最近はお互いが忙しくて、忍んでゲームで遊ぶ機会すらもめっきり減っていたので、とても残念に思っていたが、まさか、ここで会えるとは…」

エビカぁニⅢ世:「偶然ですなぁ~。」

タコンイぃカⅢ世:「本当に、偶然ですなぁ~。」

……..

ここで改めて、タコンイぃカⅢ世殿を紹介したい。タコンイぃカⅢ世殿のお姿は、

である。

ヒーペロ星のヒーペロ人は、特に、アバルス星雲エカリーテ系団ヒーペロ星のペロリンチョ王国の住民であれば、ほとんど同じ外観をしている。それは、通信データのvol.35でも記したとおりである。しかし、アッバッス王国のヒーペロ人は元々の体の組成はよく似ているが、ヒーペロ星の表面上の重力の違いや星の組成の違いで、若干体の外観が異なっている。ヒーペロ星は、通信データのvol.3にも記したように、ドーナツ様の形をした星であり、内側と外側がつねにぐるぐると回転して、表半分がペロリンチョ王国、裏半分がアッバッス王国となっているが、それにより星には奇妙な重力の変化が生じている。実は銀河群天の川銀河オリオンアーム太陽系地球のDr.アンダース・サンドバーグが、この重力の変化をみごとにシミュレーションなる技術でもって示してくれた。データを転送してくれたDr.ダレナンと、シミュレーションを駆使してくれたDr.アンダース・サンドバーグには感謝したい。その様子が図(**)である。

赤い色ほど、重力加速度が大きい。

この重力の変化と、表と裏の微妙な星の組成の違いが、ペロリンチョ王国とアッバッス王国の住民におけるヒーペロ人の違いとして、外観上の変化をもたらしたのである。

*: http://www.nyuto-onsenkyo.com/ganiba.htmlより引用、改図
**: http://www.aleph.se/andart/archives/2014/02/torusearth.htmlより引用

エビカぁニⅢ世、ここに記す→