通信データ vol.128

その時、再び、

ゴゴゴゴ

と大きな音がした。昨晩と同じく、”ぴラミクの穴”の底からであった。

ゴゴゴゴ

急に回りが揺れ始めた。ふと”ぴラミクの穴”の底を見ると、そこに大変なことが起こっていることが判明した。

「リヒト・マーガレぁⅢ世殿、タコンイぃカⅢ世殿、…..

ゴゴゴゴ

「うわぁーーーーーーー、

(図(*))

ゴゴゴゴ

自分の体がぐらぐらと揺れたのもつかの間、我がエビカぁニⅢ世だけでなく、リヒト・マーガレぁⅢ世殿、タコンイぃカⅢ世殿ともども、そこの闇に吸い込まれていった。

*: http://www.astro.princeton.edu/~jdolence/research/holes.htmlより引用

エビカぁニⅢ世、ここに記す→




通信データ vol.127

あたりは真っ暗なままであったが、時間にしてハドゴンG星の朝にあたる時間であった。そろそろテントを片づけて、出発する時間になるのかもしれない。昨晩の奇妙な音と揺れと不安から、あまり寝付きがよくはなかったが、体調自体はまずまずであった。タコンイぃカⅢ世殿にも聞いてみたところ、

「我がタコンイぃカⅢ世も寝付けなかった。なんだか先行きが不安だなぁー。」

「そうそう、そうだよねぇー。」

いろいろと昨日の揺れについてタコンイぃカⅢ世殿と話をしている時に、テント内の通信機が鳴った。

「そろそろ出発しようかと思っているのだけど…、準備はダイジョウブ?」

リヒト・マーガレぁⅢ世殿からだった。いつも自信満々な感じのリヒト・マーガレぁⅢ世であったが、心なしか不安そうな感じであった。やはり昨日の奇妙な音と揺れが気になっているのかもしれない。

「それじゃ、テントを片づけるので、外に待っていてくれないかな…]

テントの外に出ると、少し目が慣れたのか、それとも朝になって少し光が射したのかは分からないが、現在のテント場にいる”ぴラミクの穴”の周りの様子が何となく分かった。すると、昨日にはなかったはずの”ぴラミクの穴”の壁面の奇妙な状況が確認できた。

gnuplotで

set xrange[-10:10]
set yrange[-10:10]
set pm3d
splot cos(x)*sin(y)+cos(x)*sin(y) notitle

とデータ入力し、gifにすると、この図が現れる。

「壁面が…、脈打っている…」

「あっ…」

リヒト・マーガレぁⅢ世殿とタコンイぃカⅢ世殿もその異変にずぐに気付いたようであった。

リヒト・マーガレぁⅢ世殿:「タコンイぃカⅢ世殿…。ぁシュバオロス菌の信号に何か変化はある?」

タコンイぃカⅢ世殿:「完全に同期している…」

gnuplotで

set xrange [-10:10]
set yrange [-2:4]
plot sin(x) with lines notitle, sin(x)+0.1 with line notitle

とデータ入力し、この図が現れる。

「……..」

ますます、この先の探索が不安になった。リヒト・マーガレぁⅢ世殿も宇宙服ごしであったが、顔が少し青ざめているのが分かった。

エビカぁニⅢ世、ここに記す→




通信データ vol.126

しばらくすると、テント内に備え付けれている通信機が鳴った。リヒト・マーガレぁⅢ世殿からであった。

「あっ、エビカぁニⅢ世殿ね。今変な揺れがあったけど、ダイジョーブ?」

「ダイジョウブ。リヒト・マーガレぁⅢ世殿はどう?」

「私もダイジョブ。それにしても奇妙な揺れだったわね。ハドゴンG星の地殻内部に変動があったのかしら。タコンイぃカⅢ世殿は何か言っているかしら…」

タコンイぃカⅢ世殿に聞いてみた。

タコンイぃカⅢ世殿:「今のところ特に問題ないみたいだし、通信機器の画面にも特に異常な波形は見られていないようだし…」

リヒト・マーガレぁⅢ世殿:「ふーん。そうなのね。でも、奇妙な揺れだったわね。」

エビカぁニⅢ世:「”ぴラミクの穴”の底からの音だったような気がするけど…」

リヒト・マーガレぁⅢ世殿:「そうよね…。とりあえず明日の探索で確かめてみましょうか…」

タコンイぃカⅢ世殿、エビカぁニⅢ世:「御意。」

そうして、今から何か恐ろしいことが起こり得る予感がしながらも、再び眠りについた。

エビカぁニⅢ世、ここに記す→




通信データ vol.125

テントの中で、ゆっくりと過ごしていた時であった。

ゴゴゴゴ

と大きな音が”ぴラミクの穴”の底からしたかと思うと、急に回りが揺れ始めた。

「あれっ。何だか体が…」

そうして自分がぐらぐらと揺れているのが分かった。

とても怖かった。

しばらくすると、音もやみ、あたりが再び静かになった。

エビカぁニⅢ世、ここに記す→




通信データ vol.124

”ぴラミクの穴”の入口からちょうど中央あたりになった頃に、アバルス星雲エカリーテ系団ペッカからの光も途絶えた。手元の時間を確認すると、ちょうどハドゴンG星では夜に相当する時間帯に差し掛かった。あたりは真っ暗だった。物音もほとんどしない。

リヒト・マーガレぁⅢ世殿:「タコンイぃカⅢ世殿、エビカぁニⅢ世殿。ここらあたりでキャンプとしましょうか。」

そう言ってから、リヒト・マーガレぁⅢ世殿は宇宙服のポケットからカプセル用の物体を2つ取り出し、それを空中に放り投げた。すると、目の前にちょうど2人が入れるぐらいのスペースがありそうな赤と緑の楕円形の物体が立っていた。

gnuplotで、

set samples 100
set isosamples 100
set parametric
set urange[0:2*pi]
set vrange[0:pi]
set table ‘spheres.dat’
r = 0.25
splot r*cos(u)*sin(v),r*sin(u)*sin(v),r*cos(v) with lines
unset table
unset parametric

set xrange[-1:1]
set yrange[-1:1]
set cbrange[-1:3]
set palette defined (0 ‘black’, 1 ‘green’, 1 ‘black’, 2 ‘red’)

set pm3d depthorder
unset colorbox
unset key
set ticslevel 0
set view 19,34
splot ‘spheres.dat’ using ($1-0.5):2:3:($3/r) with pm3d, \
” using ($1+0.5):2:3:($3/r + 2) with pm3d

とデータ入力すると(*)、この図が得られる。

リヒト・マーガレぁⅢ世殿:「これ、新しいテントよ。私の故郷である、アバルス星雲エカリーテ系団アンプーノ・イゴ星で開発された局地探査用の携帯テントなの。どう? すごいでしょ。」

エビカぁニⅢ世:「かっこいいなぁ~。」

リヒト・マーガレぁⅢ世殿:「そうでしょ。私も開発に関わったのよ。」

タコンイぃカⅢ世殿、エビカぁニⅢ世:「へぇ~。」

リヒト・マーガレぁⅢ世殿:「赤いテントは私専用。緑のテントはタコンイぃカⅢ世殿とエビカぁニⅢ世殿のものね。」

タコンイぃカⅢ世殿、エビカぁニⅢ世:「御意。」

そうして、各々のテントに入った。

*: https://stackoverflow.com/questions/18243527/gnuplot-pm3d-and-surfacesを参照

エビカぁニⅢ世、ここに記す→




通信データ vol.123

リヒト・マーガレぁⅢ世殿:「それじゃ、私から”ぴラミクの穴”に降りて行くわね。」

リヒト・マーガレぁⅢ世殿を先頭に、タコンイぃカⅢ世殿、そして、我がエビカぁニⅢ世の順に”ぴラミクの穴”に降りていくことになった。宇宙船が到着した山頂からの眺めでは、ぽっかりと大きな穴が開いているだけの”ぴラミクの穴”であったが、まじかに見るととてつもなく大きいな口を開けている怪物のようにも見え、恐ろしくなった。前を見ると、タコンイぃカⅢ世殿もやや震えているようであった。

タコンイぃカⅢ世殿:「リヒト・マーガレぁⅢ世殿、ここから何mほどまで降りることになるのかなぁ?」

リヒト・マーガレぁⅢ世殿:「そうね~。40mほどかしら。たぶん底までには1日では着けないと思うので、今晩は途中でキャンプして、明日の昼ごろには着けるかしら…」

タコンイぃカⅢ世殿、エビカぁニⅢ世:「ふ~ん。」

と平気な感じで装いつつも、本音ではタコンイぃカⅢ世殿も(まさか40mも降りなければいけないとは思ってもいなかった。しかも、途中でキャンプなんて…)だったであろう。

リヒト・マーガレぁⅢ世殿:「タコンイぃカⅢ世殿。ぁシュバオロス菌からの信号に何か変化はありますか?」

gnuplotで

set xrange [-10:10]
set yrange [-2:4]
plot sin(x) with lines notitle, sin(x)/x with line notitle

とデータ入力すると(*)、この図が現れる。

タコンイぃカⅢ世殿:「まだ、特に同期現象らしき信号はないようです。」

リヒト・マーガレぁⅢ世殿がタコンイぃカⅢ世殿の通信機器らしき機器の画面を覗いた。

リヒト・マーガレぁⅢ世殿:「赤が私が持っているぁシュバオロス菌で、緑が”ぴラミクの穴”の底からの電波ね。うーん、どうもまだ同期現象らしきものは見られていないわね。もう少し先を急ぎましょうか。」

タコンイぃカⅢ世殿、エビカぁニⅢ世:「御意。」

奥に進めば進むほど、アバルス星雲エカリーテ系団ペッカからの光も徐々に届かなくなってきていた。

*: 山本昌志: gnuplotの精義. カットシステム. 2009.

エビカぁニⅢ世、ここに記す→




通信データ vol.122

宇宙船外に降り立ち、横を確認すると、”ぴラミクの穴”がぽっかりと口を開けていた。かなり深そうな穴であった。リヒト・マーガレぁⅢ世殿は何やら機械を取り出し、その機械の先端部分を”ぴラミクの穴”に向けた。

「この機械で、”ぴラミクの穴”の全体像を確認してみるわね。」

しばらくすると、機械の画像部分に絵が映し出された。それが下図となる。

gnuplotで

set angles degrees

vortex(x,y)=tanh(nu*sqrt(x**2+y**2)/xi)
nu=1.0
xi=0.01

HSV_Hi(h)=sgn(h)*floor(abs(h)/60)%6+(h>=0 ? 0 : 5)
HSV_f(h)=(sgn(h)*(abs(h)-(floor(abs(h))/360)*360.0)/60.0+(h>=0 ? 0 : 6))-HSV_Hi(h)
HSV2R(h,s,v)=( \
HSV_Hi(h)==0 || HSV_Hi(h)==5 ? v : (\
HSV_Hi(h)==1 ? v*(1-HSV_f(h)*s) : (\
HSV_Hi(h)==4 ? v*(1-(1-HSV_f(h))*s) : (\
HSV_Hi(h)==2 || HSV_Hi(h)==3 ? v*(1-s) : 0.0) )))
HSV2G(h,s,v)=( \
HSV_Hi(h)==1 || HSV_Hi(h)==2 ? v : (\
HSV_Hi(h)==3 ? v*(1-HSV_f(h)*s) : (\
HSV_Hi(h)==0 ? v*(1-(1-HSV_f(h))*s) : (\
HSV_Hi(h)==4 || HSV_Hi(h)==5 ? v*(1-s) : 0.0) )))
HSV2B(h,s,v)=( \
HSV_Hi(h)==3 || HSV_Hi(h)==4 ? v : (\
HSV_Hi(h)==5 ? v*(1-HSV_f(h)*s) : (\
HSV_Hi(h)==2 ? v*(1-(1-HSV_f(h))*s) : (\
HSV_Hi(h)==0 || HSV_Hi(h)==1 ? v*(1-s) : 0.0) )))

set xrange [-0.05:0.05]
set yrange [-0.05:0.05]
set samples 51
set isosamples 51

tablefile=”table.dat”
set table tablefile
splot 0
unset table

set pm3d depthorder interpolate 1,1 hidden3d 1

set style line 1 linetype 1 linecolor rgb “black” linewidth 0.25

set view 65,338
unset colorbox
set border 0
unset xtics
unset ytics
unset ztics
unset key

N=50.0
colmax = (N)*360.0

set cbrange [0:colmax]

set palette model RGB functions \
HSV2R((gray*colmax/360.0-floor(gray*colmax/360.0))*360.0, 1, (floor(gray*colmax/360.0)/N)),\
HSV2G((gray*colmax/360.0-floor(gray*colmax/360.0))*360.0, 1, (floor(gray*colmax/360.0)/N)),\
HSV2B((gray*colmax/360.0-floor(gray*colmax/360.0))*360.0, 1, (floor(gray*colmax/360.0)/N))

set pm3d corners2color min

splot tablefile using 1:2:(vortex($1,$2)):(floor(vortex($1,$2)*N)*360.0+atan2($2,$1)+180) \
with pm3d

set term post color enhanced

とデータ入力すると(*)、この図が現れる。

リヒト・マーガレぁⅢ世殿:「うーん。どうも底の方がうまく可視化できないわね。なぜかしら…。」

タコンイぃカⅢ世殿と、我がエビカぁニⅢ世もその機械の画像に注視したが、やはり底の方がうまく可視化されていないことが分かった。

タコンイぃカⅢ世殿:「リヒト・マーガレぁⅢ世殿。もしかして通信を妨害している何かが底にあるのかもしれない…。例えば、底にいるぁシュバオロス菌が可視化のための信号を操作している、とか…。」

リヒト・マーガレぁⅢ世殿:「そうかもね…。単純に、ぁシュバオロス菌の同期現象を探るだけのつもりなんだけども、ちょっと底の方での観測は注意しないといけないかもね…。」

エビカぁニⅢ世:「な

ほどぉ…。」

リヒト・マーガレぁⅢ世殿、タコンイぃカⅢ世殿:「な

ほど。でしょ、だよ。」

ちょっとのボケのつもりだったが、悲しいことに、二人から妙に突っ込まれてしまった…。

*: http://www.ss.scphys.kyoto-u.ac.jp/person/yonezawa/contents/program/gnuplot/gallery/single-vortex-phase.htmlを参照

エビカぁニⅢ世、ここに記す→




通信データ vol.121

準備が整い、リヒト・マーガレぁⅢ世殿、タコンイぃカⅢ世殿、そして、我がエビカぁニⅢ世の順に、宇宙船外に降り立った。

リヒト・マーガレぁⅢ世:「

素敵~

タコンイぃカⅢ世:「

すばらしぃ~

エビカぁニⅢ世:「

うひょぉ~

降り立つと目の前にはとても素晴らしい光景が広がっていた。遠くにはアバルス星雲エカリーテ系団ペッカ(通信データのvol.4vol.105も参照)も見えて、ハドゴンG星がこんなにも素敵な星だったのだと、改めて気がついた。その時の写真を図(*)で示す。

*: http://designyoutrust.com/2016/09/art-of-the-deep-space/より引用

エビカぁニⅢ世、ここに記す→




通信データ vol.120

着陸してからリヒト・マーガレぁⅢ世殿は、手際良くハドゴンG星の大気組成を調べた。それが下図となる。

atmosphere.csvを下のデータで作成して、

name,persentage
CO2,95.00
N2,2.70
Ar,1.60
CH4,0.50
?,0.2

gnuplotで

filename = ‘atmosphere.csv’

rowi = 1
rowf = 7

set datafile separator ‘,’

stats filename u 2 every ::rowi::rowf noout prefix “A”
rowf = (rowf-rowi > A_records – 1 ? A_records + rowi – 1 : rowf)

angle(x)=x*360/A_sum
percentage(x)=x*100/A_sum

centerX=0
centerY=0
radius=1

yposmin = 0.0
yposmax = 0.95*radius
xpos = 1.5*radius
ypos(i) = yposmax – i*(yposmax-yposmin)/(1.0*rowf-rowi)

set style fill solid 1
unset key
unset tics
unset border
set size ratio -1
set xrange [-radius:2*radius]
set yrange [-radius:radius]
pos = 0
colour = 0
plot filename u (centerX):(centerY):(radius):(pos):(pos=pos+angle($2)):(colour=colour+1) every ::rowi::rowf w circle lc var,\
for [i=0:rowf-rowi] ‘+’ u (xpos):(ypos(i)) w p pt 5 ps 4 lc i+1,\
for [i=0:rowf-rowi] filename u (xpos):(ypos(i)):(sprintf(‘%05.2f%% %s’, percentage($2), stringcolumn(1))) every ::i+rowi::i+rowi w labels left offset 3,0

とデータ入力すると(*)、大気組成の図が得られる。

リヒト・マーガレぁⅢ世:「30年前の探索の時とほぼ同じね。ちょっと組成の分からない?が気になるけど…。」

タコンイぃカⅢ世殿もその図を覗きこんで、

「CO2(二酸化炭素)が95%、N2(窒素)が2.7%、Ar(アルゴン)が1.6%、CH4(メタン)が0.5%、?が0.2%か。ほんとだ。そういえば、?は以前なかったなぁ。」

エビカぁニⅢ世:「ふ~ん。」

我がエビカぁニⅢ世はこの手の科目が苦手だったために、あまりよく分からなかった。しかし、確かに30年前のハドゴンG星の探索で、ハドゴンG星については大気組成も含めて、ほぼ明らかとなったことだけは覚えている。その時、?はなかったはずである。何かがハドゴンG星で変わりつつある現象なのかもしれない。

リヒト・マーガレぁⅢ世:「ところで、タコンイぃカⅢ世殿。宇宙船内のぁシュバオロス菌にはまだ同期現象が見られていないのだけれども、”ぴラミクの穴”の方から何かの信号源はある?」

タコンイぃカⅢ世:「いや。ないなぁ。」

エビカぁニⅢ世:「ふ~ん。」

リヒト・マーガレぁⅢ世:「?が若干気になるけど、大気組成は特に問題ないようだし、とりあえず宇宙船外に出てみましょう。」

エビカぁニⅢ世、タコンイぃカⅢ世:「御意。」

そうして、宇宙船外に行く準備を始めた。

*: http://stackoverflow.com/questions/31896718/generation-of-pie-chart-using-gnuplotを参照

エビカぁニⅢ世、ここに記す→




通信データ vol.119

リヒト・マーガレぁⅢ世:「もうすぐでハドゴンG星への着陸態勢に入ります。エビカぁニⅢ世殿、タコンイぃカⅢ世殿、用意はいいですか?」

エビカぁニⅢ世、タコンイぃカⅢ世:「

御意ぃひ

リヒト・マーガレぁⅢ世:「5・4・3・2・1・

着陸

ドドドドドーン

シーン

着陸後、何一つ物音がしなかった。宇宙船への磁場の影響もどうやら感じられない。

リヒト・マーガレぁⅢ世:「ほら、言ったとおりじゃない。裏の報告なんてあてにならないって。なんともないじゃない?」

どうやら何ともなかったようである。宇宙船も粉々になることなく、存在している。もちろんリヒト・マーガレぁⅢ世殿、タコンイぃカⅢ世殿、そして我がエビカぁニⅢ世にも異常な点は見られない。

リヒト・マーガレぁⅢ世:「じゃぁ、地図で現在地を確認してみるわね。」

黄色の点が着陸地点を示す。

通信データのvol.116で示した、”ぴラミクの穴”のちょうど隣の山の頂上のど真ん中に着陸できたようで、リヒト・マーガレぁⅢ世殿の宇宙船の操縦の腕がはからずとも確かなことが証明された。リヒト・マーガレぁⅢ世殿は操縦の腕に関して豪語していたが、この結果には我がエビカぁニⅢ世も感心せずにはいられなかった。

エビカぁニⅢ世、ここに記す→